2022.09.08
2022.07.27
皆様の「???」を解決します!~家を建てるときの窓の種類・大きさ・位置の決め方は?~
家を建てたい方必見、気になる疑問をスッキリ解消!
よくある疑問をご紹介します。
- 目次
Q:リビングの南面に大きな窓をつけたいのですが、道路に面しています。窓の大きさやつける場所などアドバイスがあれば教えてください。
A:そもそも、なぜ家に窓は必要なのか?皆さまは考えたことがありますか?
窓の大きな役割は「部屋の中に光を取り入れる」「換気をする」「景色を楽しむ」の3点ではないでしょうか。
省エネの観点からも、昼間はなるべく室内の照明をつけずに外光を家の中に取り込みたいと考える方も多いと思います。であれば、日当たりの良い南面に大きな窓がほしいと考えられるのは当然のことかも知れません。
でも、お部屋の南面が人通りの多い道路に面している場合、外からの視線や防犯上の問題でカーテンもシャッターも閉めっぱなし…なんてこともあり得ます。立地条件によっては、せっかく南面に大きな窓をつけても、理想的な採光はできません。
また、換気の面でも、花粉や黄砂、PM2.5などが心配で、外気はできるだけ家に入れたくないと考える方も多いと思います。
その点、現在の建築基準法では、建物の居室には24時間換気の設置が義務付けられているため、窓を開けなくても常に室内の空気はキレイな状態。換気のために窓をつける必要性は低くなってきました。
ちなみに、24時間換気システムとは、風の「入口」と「出口」である給気口と排気口を設置することで、24時間365日、居室を換気し続ける仕組み。住宅のシックハウス対策で求められる換気回数は0.5回/時なので、2時間で部屋の空気が1回入れ替わるイメージです。
その24時間換気システムは、機械換気設備の送風の方法によって3パターンに分かれます。
- 第一種換気設備:機械給気➡機械排気
- 第二種換気設備:機械給気➡自然排気
- 第三種換気設備:自然給気➡機械排気
採光や換気に関しては必ずしも“南面に大きな窓”が正解とは言えないことがお分かりいただけたかと思います。
窓を取付ける方角や位置、窓の種類などは、家の立地や周辺環境に合わせて選んでいくことが、快適な家づくりへの近道です。
窓には様々な種類がありますので、自分たちの生活スタイルに合わせて検討されることをおすすめします!
意外と多い窓の種類。主なものをご紹介します!
高窓、中連窓、スリット窓(縦・横)、地窓
高窓やスリット窓、地窓などは、外からの視線が気になるけど光を取り込みたい場合などに効果的に使えます。細長いスリット窓はお部屋のおしゃれなアクセントにもなりますね。
フルオープンサッシ、掃き出し窓
フルオープンサッシや掃き出し窓なら、窓の役割のひとつ「外の景色を楽しむ」ことに最適です。家の中に景色を取り込むことができるので、ガーデニング等も一層楽しめそうです。
お庭側にフルオープンサッシや掃き出し窓をつくれば、リビングと庭を一体化して使うことが可能。BBQやホームパーティーの際も便利ですし、お家の中をさらに広く見せる効果もありますよ!
-いかがでしたか?
最適な窓を選ぶには、その場所に窓をつける目的をしっかり意識して選択することが大切です。
また、窓は外観デザインを左右するとても重要なアイテムでもあります。部屋の中の窓の位置だけではなく、外から見たときの窓の位置や大きさ等も一緒に考えることが、カッコいい家づくりの秘訣です。
今回ご紹介した事例を基に、ぜひ皆様のお家づくりの参考にしてください♪