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注文住宅で2階建てと平屋はいくらで建てられる?間取りとともにご紹介!

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☑福岡県内での注文建築の建築費目安はおよそ3,000万円前後
☑平屋では階段の上り下りはないが、建築のために広い敷地が必要
☑諸費用には設計費用、建物の表示登記費用、印紙代、地盤改良工事費用などがある

 

注文住宅を建てるときに一般的には2階建ての建物が思い浮かびますが、最近ではワンフロアで階段がなく、上り下りの負担がない平屋に注目が集まっています。
2階建てと平屋はそれぞれいくらで建てられるのか、それぞれのメリットやデメリット、注文住宅の諸費用はどれくらいかかるのか解説します。
注文住宅の建築を検討している方は最後まで確認してみてください!

注文住宅の平均総額はいくら?2階建てと平屋ではどう違う?

注文住宅の建築予算は土地にも影響が出るので一概には言えませんが、建築費用の平均総額がいくらくらいなのかは気になるものです。
建築費の平均総額や、平屋と2階建ての価格差について解説します。

福岡県内の注文住宅はいくらくらいで建てられているの?

フラット35の利用者調査によると、福岡県内で注文住宅を建築した人の建築費平均総額は約3,478万円で、土地と建物を併せて購入した方の建築費総額の平均は約3,214万円です。
(住宅金融支援機構 2021年フラット35利用者調査「集計表」より)
https://www.jhf.go.jp/about/research/2021.html

この建築費総額には建物自体の建築費用の他に、付帯工事として配管の引き込み工事、地盤改良工事、外構工事などが含まれています。
付帯工事分を除いた場合、福岡県内の建築費総額の目安は3,000万円前後と考えられるでしょう。

2階建てと平屋の価格の違い

2階建と平屋の価格差については、間取りや仕様、環境にもよるので一概にいくらとは言いづらいですが、
同じ延床面積、同じ仕様ならば平屋のほうが高額です。

2階建てのほうが建物の高さが高いので高額になると考えてしまいますが、使用する建築資材の数量や設備などは2階建ても平屋も変わりません。
2階建ては高さがあるといっても平屋は横に広いので、外壁や内装部材、柱や梁など木材などにかかる費用には大きな差はないでしょう。

2階建てには階段や2階分のトイレはあるものの、それだけでは平屋より高くなるとは言えません。
どの部分で金額差が付くかというと、屋根の面積と基礎の面積が倍近い大きさになるので、平屋は2階建てより高額になります。
屋根の素材や基礎の仕様によって価格差は変動するので単純に比較することは難しいですが、同じ床面積、同じ仕様ならば最低でも1割程度、平屋の建築費は高くなるでしょう。

 

注文住宅の諸費用はいくら?平屋と2階建てでは違いがある?

注文住宅を建築するにあたり、建築費以外の諸費用が必要ですが、何の目的でいくらくらい必要なのか解説します。

 

設計費用

建物を建築する設計図の作成や、行政への建築確認申請を含めた金額を設計費用と言います。
建築確認申請とは行政に建築行為の許可を取るための申請で、安全や建築基準法上問題ないかのチェックをします。
設計事務所と直接契約する場合には50万円程度の費用がかかり、注文住宅の諸費用の内訳でもっとも大きな割合です。
設計事務所とハウスメーカーが別々の場合は直接契約しますが、ハウスメーカーと設計事務所が一緒で併せて契約することもあるので、
注文住宅の担当者に確認してみましょう。

直接契約の場合は自分で設計事務所を探しますが、もし、見つからなくてもハウスメーカーに設計事務所を紹介してもらうこともできます。
設計費用ではこの他に構造計算費用が必要になることがあります。

住宅性能評価の耐震等級を取得したければ、その基準にて設計されていることを証明することが求められますが、その場合に構造計算が必要になるのです。
構造や計算内容によって金額は変わりますが、構造計算費用は30万円から50万円が相場です。
その他にも地区計画の事前申請などが必要な場合にも別途費用が必要になる場合があります。

ちなみに、木造の2階建てと平屋では設計費用は変わりませんが、木造3階建を建てる場合、構造計算費用が必須な分、設計費用が高くなります。

 

表示登記費用

表示登記とは建物の出生届のことで、法務局にて建物が完成したことを登記します。
その手続きは土地家屋調査士に依頼して進め、費用は10万円程度です。
物理的に建物が完成したとしても、それを法務局で登記しなければ建物の所有権などを主張できなくなります。
住宅ローンを借りて注文住宅を立てる場合でも、表示登記しないと金融機関の抵当権が設定できません。
建物が完成したらただちに手続きをしましょう。

 

印紙税

ハウスメーカーとの建築請負契約書には収入印紙を貼り付けることにより、印紙税を納付します。
収入印紙は郵便局や法務局にて購入可能で、1,000万円以上5,000万円以下の請負契約ならば1万円の印紙が必要です。
契約外で追加工事契約をした場合にも印紙の貼り付けが必要で、工事金額によって印紙の金額が変わってきます。

その他

先述した建築工事総額の平均では水道工事費用が含まれていますが、メーターを設置するときに水道納付金や水道負担金が別途必要になります。

北九州市では水道納付金という名称で、取り付けたメーターの口径によって納付金額がいくらか変わります。
一般的な住宅ならば20mm口径のメーターを取り付けるので、79,200円(税込み)を北九州市水道局に収めなければなりません。

この金額は行政によって変わるので、水道の引き込みが必要なときは水道局に確認しましょう。
また、地鎮祭する場合には玉串料または初穂料を神社に納めます。

その相場は5万円から10万円程度で、神社によって金額がいくらなのか変わります。

その他にも状況に応じた諸費用や住宅ローンを組むのならば住宅ローン関係の諸費用もかかるので、建築を計画するときにはよく確認しておきましょう。

平屋と2階建てのそれぞれのメリット・デメリット

平屋と2階建てを比較するとき、価格以外にも比較しないと検討は難しいでしょう。

それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

 

平屋のメリットとデメリット

平屋のメリットは階段がなく、居室同士の段差がないために建物内の移動がし易い点で、老後に足腰が弱ってしまっても移動が苦になりません。
廊下や扉の幅を広くしておけば、車椅子の生活にも対応が可能です。

注意点としては、基礎の高さがあるので、完全なバリアフリー住宅にはなりません。
もし、バリアフリーにしたい場合には、外構工事で玄関ポーチにつながるスロープを作り、玄関を広くして玄関内にもスロープを作りましょう。
車椅子の方でも使いやすいスロープにするためには、かなり大きな面積が必要なことを覚えておきましょう。

生活動線がシンプルで、家族間の距離が近いことも平屋のメリットと言えるでしょう。
強風で建物が揺れることも少なく地震の揺れに対しても強いので、災害に対しても安心して生活ができます。

平屋のデメリットは、建築費がかかることもありますが、2階建てと同じ床面積の建物を建てようと思ったら、敷地面積が倍以上必要なことです。
土地を購入して注文住宅で平屋を建てるならば、土地購入が高額になるので、十分な予算が必要です。

2階建てのメリット・デメリット

2階建てのメリットは平屋に比べたら必要な敷地面積が少ないので、土地も含めた総額が少なくなります。
価格を抑えるのならば2階建てを選択するべきです。

そして、土地が狭くても、2階を利用することでゆとりのある生活スペースを確保できることができます。
階層によってキッチンやお風呂など水回りと、寝室などの居住スペースを分けられるので、互いのプライベートを尊重できるのもメリットでしょう。

デザインの面でも2階建ての高さと凹凸のある外壁面のお陰で外観をコーディネートし易いので、外観にもこだわるのならばデザインしやすいでしょう。

また、土地を探す際にも平屋に比べて2階建ての需要が多いため、土地を探して注文住宅を建てるときに土地も見つけやすいことがメリットです。

 

2階建てのデメリットは、平屋と同じ延床面積だとしても、階段や2階の廊下がある分居室が狭くなることです。
階段があるためバリアフリーにもできません。
将来的に階段の上り下りについて懸念するならば、階段の段数を増やし、一段あたりの高さを低くすることも検討しておきましょう。

 

まとめ

福岡県内で平均的な注文住宅の予算は3,000万円程度で、平屋を立てる場合には最低でも1割程度割り増して検討する必要があります。

建築費用の他には設計費用や表示登記費用、印紙代などの諸経費がかかるので忘れないようにしましょう。

平屋は建物や土地の費用がかかるものの、建物内の移動がしやすく、家族間の距離が縮まるメリットがあるので、興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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